手の中の残り火
また自作短歌です。眠れないときは好きなカップリングの夏を想像するととっても眠れなくなります。蒸し暑い中で誰より真剣にバスケットボールに励む推しの学校の体育館の電球になりたいと公言していた高校時代でした。なんか生きていく意欲が湧くのでお勧めです
舞台とは夢の中にいることで人生の輝きを歌う場所だよ
五月病 僕だけ置いて行かれてる どこでもない場所に連れてってくれ
くゆられるシーシャの煙で巡る酔 全てが白く滲んだ夢だ
この手から逃げてしまいそうなものほど追い縋りたくなるものですから
君の目があまりに甘く好きだって伝えていたから見ないふりした
今更に好きだと自覚してしまう 涼しい夜に声を聴いてる
知っている 心地いいのもつらいのも なぜなら去年のわたしだから
きみの名前の由来を知ってますます愛せてしまう日々
君のその無頓着さが愛しいの誰にも守られなくていいから
頬に触れた手を払えないぼくたちの甘さとずるさを許してください
とどめ刺す一撃をくれる影がもし きみならゆるく死ねるのになあ
ごわごわの鳥の巣みたいな髪を撫で柔らかくぬるい頬にふれる
猫カフェかぁって乗り気なんかじゃなかったじゃん 猫なで声まで出しちゃってさあ
中庭のバレーボールが跳ねている校舎の壁と影がゆれている
何十回試しても小吉のまま あなたの苗字と私の名前