作ってみせるその笑顔も愛しいから
発狂しそうになったから、めちゃくちゃ歩いた。
思えば昔から何かが爆発するとすぐに市内を夜中から明け方にかけて歩き回っていた気がする。
コンビニをはしごしながらお酒を買い繋いで、飲みながら泣きながら、夜中に河原町から京都駅まで歩いたこととか、明け方烏丸を直進して二駅分歩いたこととか、ずっと忘れていたのに、ふと思い出した。
どうしょうもなくなったときにやる行動は大体決まっているのかもしれない。
ずーっと下がると、梅小路公園についた。朝の5時半だったのに、人がちゃんといた。こんなに人の姿に安心したことないかもしれない。
公園を歩く人、走る人、健康器具にぶら下がるおばちゃん、ダッシュする運動部らしき少年、弾き語りをするおじさん、あとどっか懐かしいようなツツジと桜の花道の、土と草の匂い、ちゃんとそこには人の存在があって、ちゃんとみんな生活してて、なんか安心した。
家に引きこもってると、本当にろくなことがない。やる気が失われてゆくし、それをどうしょうもなく、焦って余計に駄目になっていく。
携帯もテレビも何一つ明るい話題がなくて、ただただ時間を奪っていく。
自分のせいなんだけど、人との縁もどんどん切れてってるような気がする。
あれ、もしかして今わたし、わりと身寄りのない一人きりなのでは?みたいな気持ちになってくる。
だからコンビニとスーパー以外に人がいて、ちゃんと生活してる事実が本当に救いになった。
陽の光浴びるとか、体動かすとか、大事だなあ。
あと、おじさんが下手くそな歌とギターを楽しそうに弾いてるの見て、また歌いたくなった。
休みの間に、勉強しなきゃいけないこととか、読まなきゃいけない本とか、そういうのがあるから、って禁止してた歌とか楽器とか、あれってすごく健康に暮らすために必要なものだったんだな。
実家帰ったらギター取りに行こうかな。
とにかく今は早くあったかい布団に潜り込んで眠りたいな。
街、ちゃんと生きてるな